CASP Japan設立経緯
by Toshio Fukuoka
2001年7月20日 CASP Training Week (英国 オックスフォード)でのプレゼンテーションを基にした

1999年 第1回CASP international 会議開催前後
CASPは、一般市民などへのEvidence based Health Careの紹介・普及の手法でもあったので、わずかながらも日本からも医療従事者以外で参加された方もあった。
199810月に CASP internationalの設立に伴い、紹介文の翻訳が現コーディネータに依頼された
19997月に 第1回のCASP internationalの会議(英国 ロンドン)があり、日本から3名の参加者があった。
199912月に 第1回のCASPのチェックシートと手法を用いたワークショップが日本において開催された。

2000年以後
20001月 名古屋で開催されたEBMワークショップで、 「CASP Japan」という名称を用いて参加し、その一部を担当した。
20004月 第1回の医療消費者(患者団体)を対象にしたCASP ワークショップを開催した
20009月 CASP Japanのホームページを作成し、CASPのチェックシートや資料などの提供を開始した

CASP JAPANの課題

1) CASPという名称について.

CASP: Critical Appraisal Skills Programmeという名称を巡って、一時誤解が見られた。CASPは現場での課題の定式化から、情報検索、その吟味、二次情報も含めた情報源の活用、現場での適用、組織・グループでの合意形成・判断の支援まで視野に入れた、包括的な学習プログラムを提供している。しかし、その名称から、「批判的吟味」のみ取り扱うように誤解された時期があった。
また、当初よりこのようなグループの設立、CASPという名称の利用とその制限が、「独占的」な印象を与えた。
しかしながら、現在まで、作成・翻訳した資料は非営利目的での利用を前提に無料で配布している。また、あらゆる機会を利用してオープンなワークショップを開催してきている。

また、資料の利用についての取り決めについても、CASP internationalの方針に従ったものとしている → CASP資料取り扱いルール

2) カスケードモデル ワークショップとチュータの提供と支援

現在、CASPのモデルに従ってワークショップスタイルやコンテンツの提示・提供、チュータなどの養成コースなども開発している。
その一部はCASP Japanのオリジナルのものも含まれる。しかし、その目的やねらいなどはCASPのものと同様である。
あくまでも、CASPのコンセプトを大切にしながら、日本に合わせたスタイル、すでにある人材・資源の活用をめざしている


3) 資金・支援について

原則として、従来通り非営利的な活動を行い、決して特定の企業などの支援を受ける予定はない。
私たちの活動は、さまざまな形での理解・協力によって成り立っている。活動の継続と質の維持のために、このような支援は必要不可欠であると感じている。
私たちのワークショップの多くでは参加費が徴収される。その資金によりワークショップに必要な資料の作成や消耗品の購入、遠方からの支援者・参加者への旅費の援助などが可能になり、活動が維持されている。
今後も、どのような資金調達方法、援助の受け方と支援の提供方法などは常に見直しが行われる予定である。